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■履歴書に記載する「職歴」とは?

履歴書には、学歴とともに職歴を記載します。

職歴とは、今までの就業先やそこで従事していた業務の履歴のこと。

仕事の経験のないことが前提となる新卒採用と違い、転職の場合、特に職歴は重要視されます。

採用担当者は、「あなたが今までどのような仕事をし、どのような実績・成果を上げ、どのような能力を持つのか」を知り、採用可否の決定の材料にしたいと思っています。

履歴書では職歴の概要を記載し、さらに職歴を詳しく説明する「職務経歴書」を同時に提出するのが一般的です。

職務経歴書には、職歴とともに、保有する資格やスキル、具体的な仕事の内容なども記載します。

■職歴の書き方

履歴書に職歴として記載すべきことは、就業先の会社名・部署名、入退社の年月、役職、そして退職理由です。以下のことに注意して記載しましょう。

就業先の会社名・部署名は正式名称で

企業名や部署名、役職名は、通称や略称ではなく、正式名称で表記しましょう。(株)(有)などと略さずに「株式会社」、「有限会社」と記載してください。

合併や出向など、会社名が変わった場合も、それがわかるよう記します。

部署の異動も全て記載することが望ましいですが、職務経歴書で補完できるため、簡潔にまとめて問題ありません。

また、正社員はもちろん、契約社員・派遣社員としての職歴も、雇用形態を含め記載します。

入退社の年月は暦を統一

和暦と西暦、どちらを使用しても構いませんが、履歴書・職務経歴書の中で統一するよう注意しましょう。

読み手の負担を減らすため、当然行うべきことです。また、古いものから時系列で記入するのが一般的です。

退職理由も明記

退職した場合は、その理由を明記しましょう。

  • 「出産のため退職」
  • 「会社都合により退職」
  • 「契約満了により退職」
  • 「一身上の都合により退職」(資格取得のため、病気療養のためなど、詳しく書くことが望ましい)

など、理由をわかりやすく簡潔に書きます。

在職中に転職活動を行っている場合は、最終職歴の下に「現在に至る」と書き、退職予定が決まっていればその日付も明記します。

そして、最終行には右寄せで「以上」と書いて締めくくります。

■職歴Q&A

よくある職歴に関する質問に対する回答をまとめました。

アルバイトは職歴に含まれる?

アルバイトの経歴は、原則書く必要はありません。

アルバイトの職歴と志望する業界に関連性がある、アルバイトで培ったスキルをアピールしたいなどといった場合は書いても問題ありません。

派遣の職歴の書き方は?

派遣元・派遣先、そして派遣社員として働いていたことがわかるよう明記します。
たとえば、以下の通りです。

◯年◯月 株式会社◯◯に派遣登録 派遣社員として以下の職務に従事

×年×月 株式会社×× 契約管理部門

△年△月 △△株式会社 経理部

◎年◎月 株式会社◯◯登録終了

派遣社員歴が長い場合、職歴も多くなるケースが多いですが、漏れがないよう正確にわかりやすく書くことを心がけましょう。

病院や銀行も「入社」?

会社の形態をとっていない職場に勤めていた場合、「入社」以外の言葉を使用することもあります。

  • 銀行:入行
  •  病院:入職
  •  省庁:入庁
  •  公務員:奉職、入職
  •  独立開業:開業

職歴が多いので、省いてもよい?

転職回数が多い方の場合、履歴書の職歴欄では足りないかもしれません。

しかし、できる限り省かず全て書くようにしてください。

書ききれない場合、職歴欄の行が多い履歴書を活用するのも手です。

また、履歴書には大筋だけ書き、「職務経歴書(または別紙)参照」としてそちらに詳しく書いても問題ありません。

職歴を省けば、空白の期間が生まれてしまいます。

その間、どのようなことをしていたか、面接で尋ねられる可能性が高いです。

そのとき、「省略した」と伝えても心象は良くありませんし、冷静さを欠いてしまうおそれもありますから、なるべく詳しい情報を履歴書に書いておくことをおすすめします。

長期の離職期間があり、職歴が空白になるのが不安。

職歴の空白期間があれば、面接で理由を問われる可能性は高いです。そのため、退職理由と合わせてあらかじめ履歴書に理由を書くのも手です。

  • 語学習得のためカナダに留学
  •  ◯◯資格取得のため勉強 など

職歴に自信がないので、嘘を書いてもいい?

職歴に限らず、履歴書には絶対に嘘を書いてはいけません。

たとえ面接でうまく取り繕い、内定を勝ち取ったとしても、スキルが見合わない、社会保険・雇用保険の履歴に矛盾が生じるなどで、入社後判明する可能性が高いです。

悪意がなかったとしても、経歴詐称には変わりなく、最悪の場合解雇されるおそれもあるのです。

■まとめ

職歴は、採用担当者にとって重視するポイントです。

偽りはもちろんのこと、経歴や退職理由を省くことはやめましょう。ありのままのあなたの職歴を披露して、それを受け入れてくれる会社に出会えることを願っています。